無添加、オーガニック、肌に優しそう。そんな言葉を掲げるスキンケアブランドは、探せばいくらでも見つかります。けれど、その「優しさ」に、はっきりとした基準はあるでしょうか。2020年に東京で生まれたスキンケアブランド「Aetās(エタス)」は、そんな素朴な問いから始まりました。
大手化粧品会社を経て見えた、業界の「難しさ」
Aetāsを立ち上げたのは、大手化粧品会社を2社経験してきた一人の人物です。「スキンケアはもっと人にも環境にも優しくなれるはずなのに、なぜそれを追求するのは難しいのだろう?」。そんな問いが、すべての始まりでした。
大きな会社であるほど、マーケットの需要やコストバランス、開発期間といった要素に縛られてしまう。だからこそAetāsは、そうした制約に縛られることなく「肌にも地球にも妥協のないものづくり」を追求するために設立されました。東京を拠点に、OEM工場の協力を得ながら、現在も一人で運営を続けています。小規模なブランドだからこそ実現できる、こだわりを詰め込んだスキンケアです。
「なんとなく優しい」の正体
無添加やオーガニック、肌に優しそうなブランドは、世の中にたくさん存在します。けれど、そのほとんどには、はっきりとした基準がありません。イメージが先行しているものが多いのです。
自然由来指数を明確に示せて、パッケージも100%リサイクル材でできている。そんなブランドが見当たらなかったからこそ、自分でつくろうと思った。それがAetās誕生のきっかけです。ただし、優しいだけで終わらせるつもりはありませんでした。きちんと機能性も実感できる商品であることに、こだわり抜いています。
背中を押したのは、コロナ禍という時代の空気でした。人間が自然環境に与えてきたダメージが明らかになっていく中で、消費者が毎日知らないうちに選んでいるものが、実際どれくらいの環境負荷を持っているのか。その問いから、罪悪感のないコスメ、使うだけで地球に貢献できる商品をつくろうと決意したといいます。
バイオマス素材や、20〜30%のリサイクル材を加えたPET容器も、世の中には増えてきました。けれど、それは本当に環境に優しいと言えるのでしょうか。バイオマスの原料となるとうもろこしは、新たに栽培する必要がある。リサイクル材を一部加えるだけでは、結局は新しいプラスチックが使われることに変わりありません。だとすれば、100%リサイクルPETにしなければ意味がない。そう考えたことが、Aetāsのものづくりの背骨になっています。100%リサイクル材だからこそ、新しいごみを増やすことなく、使い終わったら再びリサイクルできる。ようやく、真の意味での循環型経済が実現できるのです。
「自己ベストをアクティベートし続ける」肌へ
Aetāsが一番伝えたい価値は、「自己ベストをアクティベートし続ける」という一言に集約されます。ただ肌をケアするだけでなく、使うたびに肌そのものが健康で丈夫になり、最高に輝く自信肌へと導いていく。それがAetāsの目指す先です。
商品を通じて届けたいのは、シンプルなラインナップによる時短のお手入れ時間。そしてパッケージもシンプルだからこそ、どんなインテリアにも自然に馴染み、置いてあるだけで心が癒される。そんな暮らしの時間です。
ものづくりの哲学は、「less is more」。少ない方が、豊かである。必要のないものは、できる限り削ぎ落とす。Aetāsという名前自体も、ラテン語で「永遠」を意味する言葉から名付けられました。人の美も、地球の美も、永遠に続いてほしい。そんな願いが込められています。商品名についても同様で、シンプルなネーミングが一番分かりやすいという考えのもと、「The Cleanser」「The Lotion」「The Moisturizer」というように、削ぎ落とされた名前がつけられています。
素材へのこだわり。自然由来指数90%以上という基準
Aetāsが何より大切にしているのは、自然由来指数をできるだけ高めることです。自然由来指数とは、簡単に言えば、石油に頼らない原料の割合のこと。残念ながら、化粧品の原料には今も石油由来のものが多く、完全に脱却できているブランドはほとんどありません。そんな中でAetāsは、スキンケアのすべての商品において、自然由来指数90%以上を基準としています。
独自技術が支える、速さとやさしさ
Aetāsの製品には、独自開発の技術が息づいています。ひとつは、高速浸透ビューティ・コア・ロケット(BCR)と呼ばれる技術です。健康な肌に必要なミネラルやビタミンなどの栄養を、肌のすみずみまで行き渡らせるため、Aetāsは肌の構造に似せて、水分と油分の層が交互に重なり合う、毛穴よりも小さなカプセルを開発しました。肌に触れた瞬間から外側の層が一枚ずつ剥がれていき、内包された水溶性・油溶性の栄養豊富な成分が、肌へすばやくなじみ、すみずみまで浸透していきます。さらにこのカプセルに配合されたVCE誘導体は、マイナス電荷を持たせた特殊加工が施されており、カプセル同士が反発し合うことで、一粒一粒が安定した状態のまま、栄養豊富な成分を届けることができます。
もうひとつが、less-is-moreの発想から生まれた、バイタミンゲル乳化法です。栄養を最大限に肌へ届けるため、Aetāsはこの処方設計をゼロから考え、界面活性剤を一切使わない技術に辿り着きました。VCE誘導体とスクワランだけで乳化させ、肌に塗布したあとも再乳化することなく、ヴェールをまとったように肌を守り続けます。この製法は常温・短時間で製造でき、加温も冷却も必要ありません。CO2の削減にもつながる、環境にやさしい技術です。
3年をかけた、容器選びという格闘

100%リサイクルPETの、四角いオリジナルボトル
開発の中で、最も苦労したのは容器選びだったといいます。100%リサイクルPETであること。そして、箱に入れたときも、洗面台の棚に置いたときも、無駄なスペースが生まれない、四角いボトルの形状であること。この二つを両立させるため、最終的には自社オリジナルの金型を起こすことを決断。試作を繰り返しながら、完成までに3年の歳月を要しました。
処方の開発でも、忘れられない失敗があります。日焼け止めの試作8回目、なめらかなテクスチャーに「これでいい」と思った瞬間がありました。ところが確認してみると、そこには石油由来の鉱物油であるミネラルオイルが、誤って配合されていたのです。化粧品や肌が、これほどまでに石油に依存してきたのかと、あらためて実感させられた出来事でした。すぐに再試作を重ね、10作目にしてようやく、納得のいく処方にたどり着きました。
使うたびに、速く、心地よく
Aetāsの魅力を3つ挙げるとすれば、浸透の速さ、使い心地の良さ、そしてインテリアに馴染むデザインです。
使い方のコツは、量とスピード。摩擦や、水分と油分のバランスを崩さないよう、規定量を守ること。そして高速浸透の処方だからこそ、ゆっくり丁寧にではなく、スピーディーに手際よくお手入れするのがおすすめです。

1週間分のトライアルが入った「The Skincare Set」
はじめての方には、1週間分のトライアルが入ったスキンケアセットが用意されています。「Aetāsを試してみたい」「旅行に持っていきたい」。そんなシーンにぴったりの分量です。
オイルクレンジングが苦手だったお客様が、クレンジング「The Cleanser」を試してからは手放せなくなった、という声も届いています。使うたびに肌の調子が良くなっていくのを実感するお客様が多いことも、Aetāsが支持されている理由のひとつです。
これから目指す先
今後は、目元専用の美容液や、ボディケアへの展開にも挑戦したいと考えています。ブランドとして目指すのは、できるだけ多くの人に選んでもらうこと。それは、商品づくりに携わってきた工場をはじめとする、すべての人たちへの還元にもつながっていきます。
読者の方へ
The Cleanser / The Lotion / The Moisturizer
肌の変化を、ぜひ実感してみてください。ターンオーバーが正常化し、肌が丈夫になっていく。その過程が、楽しみになっていくはずです。環境問題を意識し、より優しいものを選びたいと考えている方にこそ、手に取ってみてほしい一本です。
肌にも、地球にも、妥協しない。Aetāsは、これからもそんなものづくりを続けていきます。